
『ぼくがジョブズに教えたこと-「才能」が集まる会社をつくる51条』
著者:ノーラン・ブッシュネル、ジーン・ストーン
翻訳:井口耕二
原題:FINDING THE NEXT STEVE JOBS
出版社:飛鳥新社
発売日:2014/5/1
単行本:254ページ
ビジネス書「ぼくがジョブズに教えたこと」は、アップルのスティーブ・ジョブズが師匠と仰いだ、ノーラン・ブッシュウェルの著者です。
実際に、ブッシュウェルが若かりしスティーブ・ジョブズの才能を見極めて雇用していた。
このビジネス書では、創造性豊かな人材の発掘方法や会社での接し方、育て方が書かれています。
書籍のタイトルからすると、「スティーブ・ジョブズのことがメインに書かれているのかな?」と思いきや、若かりしスティーブ・ジョブズを雇っていた企業家の「創造性・クリエイティブの育て方」の指南書という感じの内容でした。
『ぼくがジョブズに教えたこと』は、こんな人におすすめ
ビジネス書『ぼくがジョブズに教えたこと-「才能」が集まる会社をつくる51条』は、以下のような人にオススメの書籍です。
・社内がマンネリ化し、新しいサービスが生まれないと悩んでいる人
・人材に新しい風を入れたい人事担当者
・面白い会社にしたい経営者
日々の業務が淡々と進むだけで、新しいことが起きていないことに、不安になる経営者も多いのでは?
新しい変化はなくとも売上が順調に右肩上がりであれば問題ないが、昨年対比を割っていたり、コロナ禍もあり先細りする未来が見えている場合、「何か新しい人材や制度を取り入れたい」、そう考える人にオススメの書籍です。
『ぼくがジョブズに教えたこと』は、こんな人には不向き
逆に、『ぼくがジョブズに教えたこと-「才能」が集まる会社をつくる51条』は、以下のような情報を求めてる方には不向きです。
・効率的な仕事術、ハック系の情報を求めている人
・ジョブズの生い立ちやジョブズの人生について知りたい人
・即効性のあるアイデアを求めている人
一見すると、スティーブ・ジョブズの人生観が書いてあるような書籍タイトルですが、内容はスティーブ・ジョブズを雇い入れた企業家の人材雇用・人材育成・社内制度についての話。
スティーブ・ジョブズとの関わりやエピソードなども少しは登場するが、メインではない。
また、テーマが「創造性・クリエイティブ」に特化していて、即効性のあるライフハックや仕事術の内容は書いていないので、その期待は捨てた方が良いです。
『ぼくがジョブズに教えたこと』の感想
ビジネス書『ぼくがジョブズに教えたこと-「才能」が集まる会社をつくる51条』は、マンネリ化する日常や職場に変化を付けるためのアイデアが詰まった本です。これはプライベートにおいても職場においても適用できると思います。
まず、目次だけでもざっと見てほしい。ビジネス書を良く読む人だったら、目次だけでだいたいどんな内容か想像できるはず。
特に餅的にグッと来たポイントはこの5つ
①今の情熱
“「情熱」を採用基準にせよ”
“「資格」も「経歴」も無視!”
過去の経歴よりも今の情熱の方が大切で、実際に仕事にも活きてくる、ということなんだよね。難しい資格や賢い大学を出てても、「今、あなたに何ができるのか?何をしたいのか?」それに素直に熱量を持って答えることができるかどうか、そこが重要なんだよね。
②対応力
“採用候補者をヨットに乗せよ”
普段やったことないことや、未経験の空間に放り込まれた時の対応で、どんな人間かわかるということ。仕事は生き物で常に変化してるし、予想もしていなかった事態が発生することもよくあること。そんな時にどんな対応をとれるのか?ヨットやボーリングに例えて、どう振る舞うのか?その振る舞い方を見られる、ということ。
③失敗によるトライ&エラー
“失敗を歓迎せよ”
“リスクは必要である”
“失敗にこそ賞を”
ビジネス書としてはベーシックな内容だけど、失敗やリスクを歓迎する内容は、単純に成長だけでなく、クリエイティブな仕事にも必要不可欠な要素であることを改めて実感。
④刺激
“机からひきはがせ”
“生活にこまめに変化をつけよ”
“勤務中のウィキペディアを推奨せよ”
寄り道やいつものルーティンと異なることへの推奨は、アイデアや発想力を高める必要な条件であると。たしかに、新しい刺激を集める、というよりは、強制的に刺激のある環境に身を置こう、という訳。
ただ、強制的に刺激のある環境に身を置いても、新しい刺激を能動的に得ようとしないと、あまり意味がないかも。
⑤立場の転換
“クリエイティブな社員を営業部に放り込め”
これは「一時的にも部署異動をしてみる」という試み。忙しい部署をヘルプで手伝うというレベルでもOK。そうすることで、お互いが刺激を受けるし、自部署への改善や他部署への改善が思いつくようになる。
さらに他部署を理解することで、部署を超えたチームワークにもプラスに働くかもしれない。
全体的に読みやすく、新卒や若手にもオススメのビジネス書でした。逆にベテランの方には物足りないかも知れません。
気になる方は是非読んでみてください。
餅