
『400のプロジェクトを同時に進める 佐藤オオキのスピード仕事術』
著者:佐藤オオキ
出版社:幻冬舎
発売日:2016/2/10
単行本:222ページ
デザイナーであり、デザイン会社nendoの代表である佐藤オオキさんの書籍。
デザイン会社の代表として、400ものプロジェクトを同時進行するための仕事術が書かれています。
スピード仕事術というタイトルから想像したのは、文字通り早く仕事を進めるためのハック系というか、時短術!みたいな情報が多いのかな?と思って読み進めました。
でも実際は、問題解決・進行管理・コミニュケーションの内容でした。ただ、それらの下地にあるのは「スピード」というキーワードでした。
『佐藤オオキのスピード仕事術』は、こんな人にオススメ
『佐藤オオキのスピード仕事術』は、以下のような人にオススメです。
・チームリーダーなど部下を抱えている人
・問題解決型の営業マン
・仕事の時間効率を上げたい人
・企画職、制作職の人
佐藤オオキさんのように、デザインや企画、制作関連をされてる方にとって、そのアイデア出しの方法や、与えられた課題に対してどのように解決していくのか、その方法のヒントが多く詰め込まれていました。
また、営業マンや進行管理をしてる人、また社内のプロジェクトリーダーなど、1人でではなく、相手先や複数人と関わりながら仕事をしている人にとっても、主にコミュニケーションの観点から様々なヒントを得られる書籍です。
『佐藤オオキのスピード仕事術』の感想
『佐藤オオキのスピード仕事術』を読んでみて、餅的にグッときた部分をご紹介します。
1.すきま時間で完結する
“やりかけた仕事は必ず終わらせる”
“すきま時間には完結できる仕事をやる”
中途半端に手をつけて、一日の終わりに「続きは明日やろう」なんてすると、翌日に始める時に「どこまでやったっけ?」と思い出すことからスタートする。これでは時間のロスをしてしまう。
仕事といっても、簡単なメールやLINEで報告や連絡をするくらいなら、タバコを吸いながらでも、汚い話う●こをしながらでもできる。
5分なら5分の、30分なら30分の時間を有効活用できるような仕事の進め方が、スピードアップにつながる。
2.気分に任せる
“そのときに一番やりたい仕事をして、頭の回転を速める”
“モチベーションをコントロールしようとしない”
“「調子の波」に逆らわない”
納期や締め切りは、ちゃんと守るけど、スケジュールに余裕を持たせることを前提にしながら、スピードも重視する。
その結果、余裕が生まれるから、その日にやりたい仕事にとりかかるようにしている、との内容。その日その時のモチベーションや気分に委ねて仕事をすることで、最高のパフォーマンスを発揮できて、スピードも質も上がる、というもの。
それは確かにそうだな、と思った。スケジュール通りに、時には「気分が乗らないな」とか思いながら手をつける仕事はパフォーマンスが落ちるに決まっている。
「調子の波」に逆らわない、というのはとても動物的というか理にかなった手法だと思った、
3.早い決断
“間違えてもいいから、判断は早く”
“「10年後にやりたい仕事」は今すぐやる”
これは大事。餅は仕事には3つの結果があると思っています。
②失敗する
③成功も失敗もしない
もちろん一番良いのは「成功する」だけど、二番目に良いのは、実は「失敗する」なんだ。「成功も失敗もしない」というのは、チャレンジしていないことだから、何もしてないんだよね。
それならチャレンジして失敗する方が良い。失敗したら、何が失敗だったか原因もわかるし、成功に近づくことになる。またチャレンジが早ければ早いほど、軌道修正や再チャレンジのチャンスも多くなる。
だから、間違えてもいいから、早く決断をした方がいいんだよね。
失敗したくないからと、決断を先延ばしにするようなことはやめて、今ある材料で早く決断してしまおう。
4.持ち帰らない
“その場で答えを絞り込む質問力”
打ち合わせやプレゼンなどで、よくあるのが「社に持ち帰って検討します!」みたいなやつ。
著者の佐藤オオキさんは代表だからこそ、決裁権があるからかも知れないけど、その場で答えの方向を探るのは、時間術としてはとても有効。
何回打ち合わせをしても決まらないことだらけの負の打ち合わせをやってる会社は多いと思うけど、皆が結論思考になれば、仕事のスピードはグッと上がるな、と思った。
5.ネガティヴシンキング
“プレゼンの完成度を高める「超ネガティヴシンキング」”
一般的にはポジティブシンキングの方が効果的だと言われてるけど、著者の佐藤オオキさんは逆なんだよね。
ネガティヴというとマイナスなイメージかもしれないけど、例えば「あの人はこの方向性はあまり好きではなさそうだな」とか、そういう感じ。
言い換えるなら「リスクを想定する」とも言える。リスクが分からず、問題なくスムーズに進む案件ほど、終盤で目に見えない問題を潜んでいる可能性だってある。
事前にネガティヴシンキングすることで、起こり得る問題を炙り出すことができる。
以上です。
なかなか興味深い内容が多くて良かったです。スピードや時短術的な内容と思いきや、仕事への取り組み方や管理方法、コミニュケーション方法など、さまざまなヒントがたくさんあって、20代などの若手社員にオススメのビジネス書でした。
餅